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歯周病治療

こんな症状は歯周病かも…

歯周病は、自覚症状の乏しい病気です。以下のうち1つでも該当する場合には、お早めに当院にご相談ください。

こんな症状がある方は歯周病かもしれません

  • 歯を磨くと出血がある
  • 歯茎が腫れている
  • 歯茎が痩せてきた
  • 歯が長くなったように見える
  • 歯茎がムズムズする、ときどき痛む
  • 口臭が気になる
  • 歯がグラついている

当院で行う歯周病治療の特徴

担当の衛生士が
お一人おひとりに合った
最適な歯周病治療を実施

担当の衛生士がお一人おひとりに合った最適な歯周病治療を実施歯周病の基本的な治療において、中心となるのが歯科衛生士です。
専用の器具を用いて、歯面や歯周ポケットの歯石・病変部を徹底的に除去し、炎症の改善を図ります。さまざまな検査の結果をもとに、お一人おひとりに合った最適な歯周病治療を行いますので、安心してお任せください。
また当院は、担当衛生士制となっています。毎回同じ衛生士が治療やメンテナンスを行いますので、経過を正確に把握した、細やかな治療・対応が可能です。

メンテナンスで再発を
しっかり予防!個室で施術するため、相談しやすい

メンテナンスで再発をしっかり予防!個室で施術するため、相談しやすい歯周病は、完治する病気ではありません。治療後も再発のリスクが残るため、定期的なメンテナンスが必要になります。
当院では、メンテナンス専用の個室をご用意しております。安心して、リラックスして治療を受けられます。気になることがあれば、何でもお尋ねください。

現在の歯周病の状態を確認できる位相差顕微鏡を導入

現在の歯周病の状態を確認できる位相差顕微鏡を導入口内の細菌の種類や数を調べることのできる位相差顕微鏡を導入しています。
治療前の現状把握、治療の効果の確認、再発の予防などにおいて検査を行うことで、より患者さんに合った治療・メンテナンスが選択できます。

そもそも歯周病とは?
歯を失うこともある?

歯周病とは、歯周病菌や真菌が増えることで歯茎や顎の骨で炎症を引き起こす病気です。「歯茎の病気」と捉えられがちですが、歯周ポケットを介して炎症が顎の骨へと拡大すると、その顎の骨の吸収(溶けること)を招きます。
歯は顎の骨に支えられていますので、歯周病によって顎の骨の吸収が進むと、最後には歯が抜け落ちます。現在、国内の30歳以上の80%以上が歯周病と言われており、「歯を失う原因」としてもっとも多くなっています。
また、初期には自覚症状が乏しい病気です。早期発見・早期治療のためには、定期的に歯科検診に通うことが重要になります。もちろん、すでに何らかの症状が現れている場合には、できるだけ早く当院にご相談ください。

歯周病になる原因と進行段階

歯周病の原因

歯周病は、プラーク(歯垢)の中に存在する歯周病菌が出した毒素が、炎症を引き起こすことで発症します。
歯周病の発症や悪化を招く因子には、以下のようなものがあります。

  • 歯磨きの不足
  • 歯科医院でのメンテナンスに通っていない
  • 喫煙
  • 不規則な生活
  • 歯並び・噛み合わせの乱れ
  • 歯ぎしり・食いしばり
  • 入れ歯・被せ物の不適合
  • 糖尿病、骨粗しょう症
  • ホルモン異常

また、毎日きちんと歯ブラシをして定期的に歯科医院でクリーニングしていても、歯周病が治らない方は感染力の強い細菌(レッドコンプレックスと言われる)がいる可能性があります。以下にて、歯周病の進行を進める悪玉菌について詳しくご説明します。

歯周病の進行を進める
悪玉菌の種類

カビ菌(カンジダ菌)

カビ菌は健康な人の口内にも存在しますが、その数が増えると炎症の原因となります。またカビ菌は、歯周病菌の住みかにもなっています。カビ菌を減らすことで、歯周病菌も少なくなることが期待できます。

スピロヘータ(歯周病原菌)

歯茎の中で毒素を出しながら増殖する歯周病菌です。スピロヘータの数によっても、治療方針も変わってきます。

運動性桿菌

動きの速い口腔常在菌です。歯茎の中で毒素を出しながら増殖し、口臭の原因にもなります。

原虫

歯肉アメーバ、口腔トリコモナスといった単細胞の原性動物です。特に、重度の歯周病の方の口内に認められます。

この菌がいたら要注意!

スピロヘータ(らせん状菌)

代表的な歯周病菌です。
口内にスピロヘータが見つかった場合、歯周病のリスクが非常に高いと言えます。増殖すると、歯茎の出血・退縮、歯周病の重症化、歯の脱落を招きます。

カビ菌(棒状菌)

口内のカビ菌が多い場合、衛生環境が悪化しやすい状態と言えます。
口臭や唾液の粘つき、歯周病の重症化の原因となります。

歯周病の進行段階

歯周病の進行段階

歯肉炎

歯周ポケットが3ミリ以下に留まります(1~2ミリが正常)。
ほとんどの場合、自覚症状はありません。
治療では、歯周基本治療(ブラッシング指導+スケーリング・ルートプレーニング)を行います。

軽度歯周炎

歯周ポケットは3~4ミリ程度です。
歯茎の腫れ、歯磨きをした時の出血などが見られることもありますが、依然、自覚症状に乏しい状態です。
治療では、歯周基本治療を行います。

中等度歯周炎

歯周ポケットは5~7ミリ程度です。顎の骨に炎症が広がり、吸収が始まっています。
歯茎の腫れ・出血に加え、歯茎の痩せ・退縮、歯のわずかな揺れなどが見られるようになります。
治療では歯周基本治療が中心となりますが、フラップオペなどの外科的な治療を行うこともあります。

重度歯周炎

歯周ポケットが7ミリ以上になっています。
これまでの症状に加え、歯のはっきりした揺れ、歯茎からの膿、口臭などが認められます。そして最悪の場合には、歯の脱落に至ります。
治療では、歯周基本治療と外科的な治療を組み合わせます。また歯を失ってしまった場合には、入れ歯・ブリッジ・インプラントといった治療も必要です。

歯周病と口臭について

歯周病と口臭について口臭は、口の中に食べかすが残っていたり、細菌の数が多いと強くなります。これは、歯周病や虫歯のない人にも言えることです。この場合には、丁寧に歯磨きをしたり、クリーニングを受けることで、口臭が抑えられます。
一方、歯周病になると、歯周ポケットにも汚れが溜まり、歯磨きやクリーニングではなかなか改善できません。また、進行した歯周病では歯茎から膿が出て、独特な嫌なにおいを発します。歯周病を原因とする口臭については、歯周病を治療することで改善が期待できます。
なお、重い虫歯も口臭が強くなる原因となります。溶けた歯の穴の汚れ、神経の腐敗、歯の根の膿などによって、嫌なにおいが発生します。
虫歯・歯周病の診断や治療を含めた口臭改善を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

歯周病と全身疾患の繋がり

歯周病は全身疾患にも繋がっています歯周病が進行すると、歯周病菌が歯周ポケットから血管へと侵入し、血液に乗って全身を巡ります。これにより、糖尿病、心筋梗塞、認知症などの重大な病気のリスクが高くなります。
また、歯周病菌が付着した食べかすが誤って気管に入り、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。特に嚥下機能が低下しているご高齢の方にとっては、大きなリスクとなります。
歯周病を予防すること・診断後にきちんと治療を行うことは、上記のようなさまざまな全身疾患を予防したり、リスクを下げることに繋がります。

歯周病の検査方法

当院では、歯周ポケットの深さ、出血箇所、プラークの付着量、歯の動揺度などを詳しく調べます。特に、ポケットが深い箇所や検査時に出血が見られた箇所は、歯周病の可能性が高いと考えられます。これらの検査結果をもとに、重症度に応じた適切な歯周病治療を判断いたします。
よりしっかり検査を行う場合、以下の検査を行うことも可能です。

顕微鏡検査

顕微鏡検査歯周ポケット内の細菌を顕微鏡で観察し、細菌の活性度、種類や数を調べる検査を行っています。
顕微鏡検査を行うことで、より患者さんお一人おひとりに合った治療・メンテナンスが可能になります。

歯周病の治療方法

セルフケアと
プロフェッショナルケア
が大切

セルフケアとプロフェッショナルケアが大切歯周病の治療では、セルフケア・プロフェッショナルケアのどちらかだけを頑張っても、良い結果は得られません。セルフケアで日々発生するプラークを除去し、なおかつプロフェッショナルケアで少しずつ溜まってしまう歯石を除去することで、口内の歯周病菌の数を減らしていきます。これにより、初めて歯周病の改善が期待できるのです。
また、禁煙、不規則な生活の改善、歯並び・噛み合わせの乱れの改善、歯ぎしり・食いしばり治療、合っていない入れ歯や被せ物の調整・作り替え、糖尿病治療なども、歯周病のリスク因子を取り除くという意味で大切になります。

基本治療

ブラッシング指導
(セルフケア)

ブラッシング指導(セルフケア)染め出し液を用いて歯磨きの状態を確認し、ブラッシング指導を行います。歯ブラシの使い方はもちろん、歯ブラシの選び方などについても、丁寧にお伝えします。

磨き方のポイント
  • 歯ブラシは鉛筆持ち、または2本の指で持ち、力が入り過ぎないようにします。
  • 鏡を見ながら、歯を1本ずつ磨くつもりで、毛先を正確にポイントに当てます。なんとなく全体を磨くのではなく、「上の歯の右奥から」といったように、磨き忘れのないよう順に磨いていきます。
  • 歯ブラシの方向はあまり気にせず、汚れを掻きだしやすい角度で動かします。ただし、ストロークは短くし、細かく動かします。
  • ブラッシング指導で指摘されたポイント、歯と歯の間、歯と歯茎の境目、歯の裏側、奥歯の後ろなどは、特に丁寧に磨きましょう。

スケーリング・
ルートプレーニング

専用の道具を用いて、歯面のプラーク・歯石を取ったり(スケーリング)、歯石・細菌・病変部を除去したり(ルートプレーニング)します。
スケーリング・ルートプレーニングを行うことで、プラークが付着しにくい環境が作られ、炎症の改善が期待できます。

薬で治せる最新の
歯周内科治療(自費治療)

薬で治せる最新の歯周病治療(自費治療)歯周基本治療では、プラークや歯石を除去することで歯周病菌を減らし、炎症の改善を目指します。
ただ、患者さんによっては、歯周基本治療では十分な効果が得られないことがあります。歯周病菌にはさまざまな種類があり、中には感染力が非常に強い細菌が存在するためです。
そこで選択肢の1つとして考えていただきたいのが、薬を使った歯周病治療です。歯周病の原因となる細菌、真菌(カビ)の種類を調べ、その種類に合った抗生剤・抗真菌剤を使用することで、歯周病を内科的に治療します。

流れ()

  1. 位相差顕微鏡で、細菌の活動性を確認します。
  2. 細菌のDNA検査、(有料)口臭検査を行います。
  3. 抗生剤、抗真菌剤、洗口液による治療を行います。
  4. 治療の効果を確認するため、再度位相差顕微鏡で細菌の活動性を確認します。
  5. 2~3回にわけて歯石を除去し、位相差顕微鏡で確認します。また、口臭検査を行います。

外科治療

歯周基本治療で十分な効果が得られない場合、すでに歯周病が進んでいる場合には、外科治療の適応となります。
代表的な外科治療が、フラップオペです。歯茎を切開し、歯周ポケットをきれいにした上で縫合するという治療です。スケーリングやルートプレーニングではできなかった歯周ポケット深くのクリーニングによって、炎症の改善が期待できます。
その他、特殊な材料を用い、吸収された顎の骨の再生を促す治療もあります。