- 予防歯科医療で重要なこと
- 歯周病のリスクが分かる
位相差顕微鏡を導入 - 歯垢(プラーク)が石灰化して
できたものが歯石 - 歯石取りはどのくらいの頻度で
するべき? - PMTC(歯のクリーニング)
- 歯石除去
- その他当院で行う予防歯科の
メニュー - 予防歯科にメリット・デメリットはある?
予防歯科医療で重要なこと
「プロケア」と
「セルフケア」
歯科医院で定期的にクリーニングを受けること(プロケア)、毎日きちんと丁寧な歯磨きをすること(セルフケア)。これはどちらも、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。
しかし、より確実な予防のためには、プロケアとセルフケアの両方についてしっかりと取り組むことが大切になります。歯石はセルフケアで除去できませんし、かといって毎日歯科医院に通ってきれいにしてもらうわけにもいきません。
プロケアとセルフケアにはそれぞれ役割があり、2つが組み合わさってこそ、健康できれいなお口を維持することが可能になるのです。
当院では、患者さんのお口の状態に合わせて、フッ素塗布やPMTCをご用意しております。お一人おひとりに適した、細やかな予防プランをご提案します。
当院では担当衛生士が
お一人おひとりに合った
予防歯科を行います
当院では、担当衛生士制を採用しております。継続的に同じ衛生士が担当することで、よりきめ細やかな予防ができます。また、虫歯などのトラブルの早期発見、患者さんの安心感の確保にも貢献します。
予防処置は、個室のメンテナンスルームで行います。リラックスできる空間で、お口の健康と美しさを維持していきましょう。
歯周病のリスクが分かる
位相差顕微鏡を導入
歯周病とは
歯周病とは、歯周病菌が出す毒素によって歯茎や顎の骨で炎症が起こる病気です。
初期症状に乏しいため、気づかないうちに重度にまで進行し、歯を失ってしまうということがあります。糖尿病や心筋梗塞、認知症などのリスクを高めてしまう病気でもあります。
虫歯ほど短期間では進行しないため、より長期的な視野を持って、早期から予防に取り組むことが大切です。特に30歳以上で長く歯科医院を受診していない方は、たとえ無症状であっても、一度ご相談ください。
歯垢(プラーク)が
石灰化してできたものが歯石
歯石とは、歯垢(プラーク)が長時間歯の表面に残り、唾液中のカルシウムなどと結合して硬化したものです。歯垢は、細菌が集まって形成される粘着性の物質ですが、放置すると次第に石灰化し、固い歯石へと変わります。一度歯石になると、通常の歯磨きでは取り除くことができず、歯科医院での専門的なクリーニングが必要です。歯石があると、細菌の温床となり、歯ぐきの炎症や歯周病の進行に繋がるため、定期的な除去が大切です。
歯石取りはどのくらいの
頻度でするべき?
当院では3〜4ヶ月に一度のメインテナンスをお勧めしています。歯石は、日々の歯磨きだけでは取り除けないため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。特に歯周病のリスクが高い方や、歯垢がつきやすい方は3か月ごとに受けることをおすすめします。定期的に歯石を除去することで、歯ぐきの健康を保ち、歯周病や虫歯の予防に繋がります。
PMTC(歯のクリーニング)
Professional Mechanical Tooth Cleaningの頭文字をとって、PMTCと呼びます。PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士によって行われる、専用の機械を用いた歯面清掃です。プラークや歯石、多少の着色汚れも落とせます。
PMTCの効果
虫歯を予防する
プラーク・歯石を落とし、プラークの付着性が低下することから、虫歯予防に役立ちます。
歯周病を予防・改善する
虫歯予防と同じ機序で、歯周病予防にも役立ちます。
また歯周病の方が受けた場合も、その改善が期待できます。
歯質を強くする
PMTCでは、天然歯と同じ成分が含まれたペーストを使用します。歯の再石灰化が促進されます。
汚れを落とす
表面についた汚れ(沈着していない汚れ)であれば、PMTCで落とすことができます。歯の黄ばみが気になるけれど、ホワイトニングには抵抗があるという方にもおすすめです。
PMTCの流れ
1口腔内検査
虫歯や歯周病といった口腔トラブルの有無、歯磨き状況などをチェックします。
2歯石除去
歯石が溜まっている場合には、歯石除去も行います。
3PMTC
ペースト、ブラシなどを使い、歯冠部すべてを歯面清掃します。
4フッ素塗布
歯質強化、歯の再石灰化促進の作用を持つフッ素を塗布します。
歯石除去
歯石除去とは、スケーラーという道具を用いて、歯石を除去する治療です。歯石はプラークが石灰化したもので、歯磨きやフロスなどでは落とせません。そのため、定期的に歯科医院で除去してもらう必要があります。
歯石にはプラークが付着しやすいため、放置していると虫歯・歯周病のリスクが高くなります。
歯石除去の効果
歯周病を予防・改善する
歯石を除去することで、プラークが溜まりにくくなり、歯周病の予防・改善が期待できます。
歯石除去のもっとも大切な役割です。
虫歯を予防する
歯石を除去し、プラークが溜まりにくくなることで、虫歯の予防も期待できます。
口臭を予防・改善する
歯石が減ること、プラークが溜まりにくくなることで、口臭が予防・改善されます。
口もとの見た目を良くする
歯石が多くこびりついている場合など、歯石除去によって口元の見た目の改善をご実感いただけます。
歯石除去の流れ
1口腔内検査
虫歯や歯周病などの口腔トラブルの有無や歯磨き状況のチェック、口腔内撮影などを行います。
2歯周病検査・レントゲン検査
歯周ポケットの深さや歯の動揺を調べる歯周病検査、顎の骨の状態を調べるレントゲン検査などを行います。
3歯石除去
スケーラーを使用し、歯面、歯周ポケットの浅い部分の歯石を取り除きます。
その他当院で行う
予防歯科のメニュー
フッ素塗布
医療機関でのみ取り扱い可能な専用のフッ素を、歯に塗布します。歯質を強化したり、歯の再石灰化を促したりといった作用によって、虫歯を予防します。
ご自宅でできるセルフケア指導
歯ブラシ・歯磨き粉はもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスを用いた、正しいセルフケアの指導を行います。
位相差顕微鏡検査・
PCR検査・
内科的投薬治療
位相差顕微鏡で口内の細菌や真菌(カビ)を調べ、効果的な薬剤を選択し、投与するという治療です。
お薬を使った、新しい歯周病治療(自費)です。
歯周病の予防としてもご利用いただけます。
3DS
3DSとは、マウストレー(マウスピース)と薬剤を用いた、口内に住みつく病原細菌の除菌治療(自費)です。薬剤を注入したトレーを装着することで、虫歯菌や歯周病菌の数を減らすことができます。
虫歯・歯周病を効率的に予防したいという方は、ぜひご検討ください。
予防歯科にメリット・
デメリットはある?
予防のために歯科医院に通いたいけれど、一歩踏み出せないという方は少なくありません。
メリット・デメリットを整理いたしましたので、お役立てください。
メリット
- 虫歯・歯周病を100%予防できるわけではないが、リスクは確実に下げられる
- 虫歯・歯周病になってしまった場合も、定期的に通院しているから早期発見・早期治療ができる
- 早期治療ができることで、最小限の治療に留められる・費用が抑えられる・通院期間が短くなる
- お口の健康を維持することで、全身の健康維持にも役立つ
- きれいな天然歯を守れることで、自信・自慢になる
- 定期的に歯科医師、衛生士と関わることで、デンタルIQが高まる
- 予防歯科に取り組まなかった場合と比べて、生涯医療費を抑えられる可能性が高い
デメリット
- 時間がとられる(特に問題ない場合、30~60分で終了します)
- 炎症がある場合など、歯石取りなどの処置に痛みが伴うことがある(麻酔の使用も可能です)